税金の無駄遣いはイカン!けど税金ってどんな種類があるの?

納税は国民の義務であります。とはいえ、よく言われるように税金は無駄遣いとかしてるんじゃないの?とか勘ぐってしまう時もありますよね?実際、税金はどういう種類があって、どう使われているのか、そういうことを知っておいてもいいとは思いませんか?

税金はどういうものがあるのか?特に使途を特定しないで徴収される普通税と一定の政策目的を達成させるため使途を特定して徴収される目的税があります。普通税に該当するのは所得税、法人税、消費税です。よく「増税反対」といわれるのは普通税だったのですね。

目的税はさらに2つに分けられます。1つは国税で地方道路税と電源開発促進税が、もう1つは地方税で水利地益税や国民健康保険税などが目的税に該当します。なお国税とは国が掛ける税金で、地方税は地方自治体が掛ける税金のことです。

国税は直接税、間接税、その他の3つに分類され、地方税は都道府県税、市町村税の2つに分類されます。国税も地方税もさらに細分化されて体系を形成しているのですが、今回はちょっと割愛させていただき、次は税金の使い道の方を見てみたいと思います。

税金として集められたお金は、国家財政のうち歳入と言われるものになり、その歳入の使道を歳出といいます。なお歳入のうち税金が占めるのは6割程度で、残りは税外の収入と国債などが該当します。そして財政投融資計画がないと歳出は賄うことができません。

そして歳出です。歳出こそが税金の使い道そのもの。義務的経費と政策的経費に分けられています。義務的経費には国債費と地方交付税交付金等があり、政策的経費には社会保障関係費、公共事業関係費、文教科学振興費、防衛関係費、経済協力費、その他があります。

「国債費」は国債の元本返済や利子の支払いに充てられる費用。「地方交付税交付金等」は地方公共団体の財政力の差を調整して、事務を遂行できるように地方公共団体に交付するお金です。近年では地方の財政運営に支障がないよう交付される「地方特例交付金」もあります。

「社会保障関係費」は医療や年金、介護、生活保護等の経費。「公共事業関係費」は道路や住宅などの整備のための費用。「文教科学振興費」は教育や科学技術の発展のための費用。「防衛関係費」は国の防衛のために使われる費用。「経済協力費」は開発途上国のための費用。

こうして税金の使い道を見てみると、どれも必要で大事なものだということがわかりますが、いかがでしょうか?使われている項目を見ただけでは、有効に使われているのかどうかの実のところはわかりませんけれども、国民の血税は無駄にはしてほしくないものです。