毎年のことだし、必要なことのひとつなのが確定申告というものですね。最近はネットで申告することができるようになってきましたが、便利そうだなと思う半面、手続きまでが面倒臭そうだと思うのもまた事実。まあ実際、簡単なのかどうか、調べてみましょう。
ネットを利用した確定申告というと、申告書のダウンロードができるので、直接税務署に行かなくても必要な書類を揃えられるというメリットがあります。国税庁のホームページでダウロードができますが、同ホームページからは確定申告書等作成コーナーを利用することもできます。
確定申告書等作成コーナーを利用すると、24時間いつでも申告書の作成ができます。また過去に利用していた場合はそのデータから、変更分だけを修正するだけで申告書ができてしまいます。しかし、さらに便利な確定申告は「e-Tax」での方法なのです。
e-Taxは「申告・納税に関するオンラインサービスシステム」の呼称。そして正式な名称は「国税電子申告・納税システム」で、2004年から運用開始されているサービスです。申告書の作成だけではなく、申告手続きまでをオンラインで済ますことができるのです。
利用するには多少準備が必要です。まずパソコンの環境から。WindowsではOSはVista以降を推奨しています。MacではOSは10.6以降が推奨とのこと。国税庁のホームページにアクセスすると利用しているパソコンが推薦環境にあるかを自動判定してくれます。
パソコン環境の次に必要なのが電子証明書の取得です。電子証明書の取得は、住民票のある市役所等で発行する手続きを経て受け取りましょう。なお電子証明書には有効期限があります。有効期限は3年なので、もし以前に取得している場合は期限に注意をお忘れなく。
最後に必要なものがICカードリーダライタ。電子証明書はICカードなのでパソコンでカードを読み込むために必要な機器です。これはパソコン周辺機器を売っている家電量販店などで購入できるものです。以上のものが揃えられれば準備はOKです。
この後はe-Tax関連のソフトウェアのインストール、利用者識別番号の取得などパソコン上での手続きがありますが、一度これらを設定してしまえば後の確定申告は楽に行うことができます。何といっても税務署に行かずとも申告の手続きが完了してしまうのですから。
こうして見ると、パソコンの扱いがある程度できないと利用するのが難しいと思うかもしれません。初心者にはキツイかなとも思ってしまいますが、パソコンの操作を覚えたいという人には確定申告が楽になるのだし一石二鳥のことではないでしょうか。
e-Taxは準備に多少手こずるかもしれませんが、準備さえできてしまえば確定申告が自分の都合のいい時間にできてしまうメリットがあります。税務署の時間に合わせなくても、自分のペースでできるのは実にありがたい。もちろん申告期限は守らないといけませんが。