ここ最近、ふるさと納税とかって聞いたことがあるんだけど、どういうものなんだろうと思った事なんかありませんか? ちょっと聞いたところでは、なんかお得だとかなんとか。でも自分、都会育ちでふるさとなんかないしという方にこそ、注目してほしいのです。
ふるさと納税とは何か? ズバリ言ってしまえば各自治体への寄付金のこと。しかしただの寄付金ではありません。個人での寄付金が2,000円を超えると住民税の約1割が所得税と住民税のそれぞれから還付または控除されるという制度なのです。
ちなみに正確な名称は「ふるさと寄付金」です。過疎などによって税収の減少に苦慮する地方自治体に対して、格差をなくすために創設された制度です。実質的には個人の収める県民税とか市民税の一部を地方の自治体に移転するということになります。
しかし何といっても注目するべきものは、「特産品や特典がもらえる」ということになるのではありませんか? そうです。ふるさと納税をするとその地方の自治体から、お礼として特産品などを送ってもらえるのです。普通に買おうとすれば高額なものもあったりします。
種類も実にさまざま。野菜や果物、肉、乳製品などの農産物、魚やカニなどの魚介類、お酒やソフトドリンク類、お菓子類のような食品関係や各種イベントや宿泊施設等のチケット、日用品、雑貨類、工芸品、アクセサリー等多岐にわたって希望するものを選べられるのです。
ふるさと納税は複数の寄付ができるので、各地の特産品のお取り寄せということもできますし、寄付金額も2,000円から百万円以上と幅広く選べるのも利用のしやすさの1つです。また特産品で選ぶのではなく、その地域を応援したいということで寄付することもできます。
そう、ふるさと納税は特産品で選ぶだけではないのです。前述のような応援という名目、例えば災害復興への応援とか、地域再建への応援など、また税金をこのように使ってほしいという税金の使い道を自分で決めて寄付をするというようなこともふるさと納税の特徴です。
また、ふるさと納税で寄付を行った場合、その年の所得税と翌年度の個人住民税が控除されるという特徴もあります。所得税と個人住民税の控除額は2,000円を超える分が対象となるので、3万円の寄付をすれば2万8千円の税金が控除されるということになります。
実質2,000円の負担で特産品をもらうとかイベント参加ができたりするわけです。各地の地域貢献ができ、特産品ももらえ、税金の控除ができるなんて、かなりのお得感があるとは思いませんか? なお、税金の控除を受けるには確定申告が必要なことをお忘れなく。